J1リーグ第18節 清水エスパルスvs川崎フロンターレ MⅤPランキング
総評:左ウイングは宮城天、過酷な環境でも勝ちきる強さ
久しぶりのJ1リーグの第18節清水エスパルス戦。
結果2-0での勝利。
芝がキレイなスタジアムはいいですね。テンポよくパスがつながる。
フロンターレのサッカーのおもしろさって、これだよねとあらためて実感しました。
さて、清水エスパルス戦の注目は左ウイングでした。
オリンピック代表組の三笘(海外移籍濃厚)と旗手が不在。
選ばれたのはACL北京FC戦で結果を残した宮城天でした。
結果を残した選手をすぐ使うところは、鬼木監督の人の使い方のうまさです。
「結果を出せば試合に出られる」という、選手へのメッセージ。
選手のやる気を引き出すマネジメントですね。
J1初スタメンの宮城でしたが、緊張しすぎることもなく普通にプレーしてました。
少し遠慮がちに見えたので、もう少し自分から仕掛けるようになれば、より怖い選手に成長していきそうですね。
これからが楽しみです。
試合は後半なかばくらいからフロンターレの劣勢が続きました。
劣勢の要因は3つ。
ただでさえスケジュールが詰まっていてコンディション調整が難しいのに、新型コロナウイルスの対応も加わる不運。
さらにACLで戦ったユナイテッド・シティFC、北京FCと清水エスパルスではスピードも強度も違う。
当然試合中の消耗もACLに比べると大きくなります。
3つの要因を考えると、清水のボールホルダーにプレスに行けなくなるのもしかたないです。
プレスに行けないなら行けないで割りきって守りにいったところは、今まで積み上げてきたチームの経験値ですね。
谷口、ジェジエウ、シミッチを中心に車屋、山村も入れてとにかく跳ね返す。
結果、完封勝利。
自分たちがやりたいサッカーができないときにどうするのか?チームで共有できていることがよくわかる試合でした。
試合詳細
ゲーム記録・速報 - 2021/J1リーグ 第18節 vs.清水エスパルス | KAWASAKI FRONTALE
J1リーグ第18節 勝手にMVPランキング
1位 大島僚太
あらためて大島僚太すごいな!でした。
敵に囲まれた状態でパスを受けて前を向く技術は絶品です。
50分のプレーは何度でもリプレイしたい。
敵3人に囲まれた状態で前を向き、一歩のフェイントでディフェンダー2人を外してシュートコースを作り出す。
動きにまったくムダがない。ムダのないシンプルなプレーは美しいです。
2位 脇坂泰斗
先制ゴールは脇坂の技術がつまった良いゴールでした。
相手ディフェンダー、ゴールキーパーの位置を把握しながら、トップスピードでペナルティーエリア内に侵入し、ダミアンからの速いパスを冷静に最適な場所に流し込む。
難しいことを簡単そうにやってしまうところが脇坂のすごさですね。
広範囲に動いてパスを受けて味方を助けることも多く、困っているときにサラッと手を貸してくれるプレーはまさに紳士です。
3位 チョン・ソンリョン
2本連続のビッグセーブ。
決められていたら清水エスパルスに勢いを与えてしまう状況だったので、ソンリョンに助けられました。
もし2-1になっていたら勝ち点を失っていたかもしれないですね。
無敗記録の更新を続けられるのもソンリョンの存在あってこそです。
まとめ
ACLから帰国してすぐに清水エスパルス戦ということで、かなり厳しい状況での試合となりました。
悪条件が重なっても勝ちきれる。
数年前からは考えられないような、本物の強さを手にしつつあります。
次の天皇杯が終わればようやく一息つけます。
前回の長野パルセイロはかなり苦戦したので、ジェフユナイテッド千葉には90分で勝ちきって休みを勝ちとってほしいですね。
新井章太との対決も楽しみです。絶対気合入ってるだろうなぁ。