ACL第5節 川崎フロンターレvs大邱FC MVPランキング
総評:ACLの敵はやはり芝?フロンターレらしさが出せないもどかしさ
アジアチャンピオンズリーグの第5節。
引き分け以上でグループリーグの突破が決まる大切な試合。
逆境をはね返して3-1で勝利。勝負強い。
スタートは安定の主力組。いつもと違うところは、左サイドバックが登里亨平から車屋紳太郎に変わったこと。
大邱FCのカウンター対策ですかね?
大邱FCのFWは高さ・強さ・上手さを兼ね備えているので、車屋を起用したように思います。
ACL第1節 川崎フロンターレvs大邱FC MVPランキング - にゃんのすけのブログ
ACL第5節は第4節までのロコモティフスタジアムではなく、プニョドコルスタジアムで試合が行われました。
プニョドコルスタジアムはテレビカメラが俯瞰でとらえられる場所に設置されていて、第4節までと違いピッチ全体が見れるので、視聴者に優しいスタジアムでしたね。
ロコモティフスタジアムは選手寄りの映像が多くて、ピッチ全体がどうなっているのかよくわからなかった。。。
視聴者に優しいプニョドコルスタジアムですが、フロンターレの選手にとっては試練のスタジアムでした。
集中開催で芝がいたんでいたので、ボールが思うように転がらずパスの精度が落ちる。
加えて芝にボールがからんでパススピードも出ない。
細かいパスをつないで、相手ディフェンスを崩していくスタイルがフロンターレの強みなので、パスワークをいかせないのはなかなかつらい。。。
逆に大邱FCはカウンター狙いのため、ロングボールを前線に放り込んで少ないパスでゴールを目指すので、芝の状態など関係なし。
スタジアムとの相性が良いのは間違いなく大邱FCで、フロンターレにとっては相性がいまいち。
逆境の中でフロンターレがとった戦略は2つ。
- 浮き球のパスを使う
- 比較的芝の状態が良い両サイドから攻略する
特に芝が荒れていたピッチ中央では、パスをつなぐ時は浮き球を多用してました。
浮き球パスは出し手側も受け手側も精度が落ちるし、スピードも出ないのでJリーグではほとんど使いませんが、よほど芝の状態が悪かったんだと思います。
ただ浮き球で崩せたかと言われると、やはり崩すのは少し難しいですね。
後半はサイドからの崩しが増えました。
ピッチ中央に比べると芝の状態も良く、パスにしろドリブルにしろ中央よりはやりやすそうでしたね。
特に三笘のドリブル突破はきいてました。1対1になった時の三笘は止められないですね。
大邱FCとの試合はフロンターレらしい試合はできませんでしたが、難しい環境であっても勝ちきれるところは本物の強さを感じます。
ACLの戦いをとおして、また一回り強くなった気がします。
試合詳細
ACL第5節 勝手にMVPランキング
1位 レアンドロ・ダミアン
大事な一戦でハットトリック。勝負強い。
テクニックがいかせないピッチの状況でいきるのは、やはりパワーですね。
そしてパワーと言えばダミアン。
相手を背負うポストプレーでは、ダミアンを止められるディフェンダーはアジアにいなさそうです。
2位 三笘薫
2つのアシストで結果を残しました。
芝がボールにからむので、いつものドリブル突破はなかなか見られませんが、その分ACLではゴールを決められる場所に入ることを意識しているように思います。
単純にサイドに張ってドリブルで仕掛けるだけの選手ではないですね。
その時々の状況をみて、有効なプレーを選択できるインテリジェンスを感じます。
3位 脇坂泰斗
すばやい切替えからのディフェンスでゴールをアシスト。
ペナルティエリア内に侵入するタイミング、スピードが鋭い。
中盤でボールを受ける回数も多く、シーズンの後半戦は脇坂が主役になるのでは?と期待させられる。
まとめ
難敵を乗り越えて5戦全勝でグループリーグの突破を決めました。
慣れない環境、難しい環境であっても勝ちきれることにフロンターレの成長を感じます。
いよいよ次のACL第6節北京FC戦でグループリーグも終わり。
前回の北京FCとの対戦の様子はリンクからどうぞ。
ACL第2節 川崎フロンターレvs北京FC MVPランキング - にゃんのすけのブログ
グループリーグの突破も決まったので、どんなメンバーでくるのか楽しみですね。
最後に三笘の海外移籍のニュースが出ましたね。
オリンピックの後に移籍のようなので、三笘のフロンターレでの試合は大邱FC戦が最後かもしれないです。
一度でいいから三笘のドリブルを等々力で実際に見たかった。。。
そして満員の等々力でもっと三笘にプレーさせてあげたかった。満員の等々力でほとんどプレーせずに移籍なんてさびしすぎますよね。
でも三笘が海外でどれだけできるのか想像すると、楽しみしかないですね。
きっと世界のディフェンダーもあっさりドリブルで抜いていくんだろうなぁ。